水泳用語集
競泳・練習・用具・ルールなど、水泳に関する87語以上の専門用語を五十音順で解説します。
あ
い
- インターバル (いんたーばる) interval
-
一定の距離を泳いだ後に短い休憩を入れ、これを繰り返す練習形式。心肺機能の向上やペース感覚の養成に効果的。
- インターバル走 (いんたーばるそう) interval running
-
陸上で走りと休憩を交互に繰り返す心肺系トレーニング。オフシーズンや水泳のインターバル能力の底上げに使われる。
- イージー (いーじー) easy
-
楽な強度でリラックスして泳ぐこと。セット間の回復泳やクールダウンで使い、フォームを意識しながらゆったり泳ぐ。
- イーブンスプリット (いーぶんすぷりっと) even split
-
前半と後半をほぼ同じペースで泳ぐ配分。安定したレース運びの指標で、ペースコントロール能力の高さを示す。
う
- ウォームアップ (うぉーむあっぷ) warm-up
-
本練習の前に体を温め、心拍数を徐々に上げて動きを整える導入セット。ケガの予防とパフォーマンス向上が目的。
お
- on(オン) (おん) on (send-off interval)
-
「50's on 1:00」のように出発間隔を示す前置詞。「@」と同義で1分サイクルで50mを泳ぐ意味。
- オン・ザ・トップ (おんざとっぷ) on the top
-
サークル内で泳ぎ切って残り時間がレストになる状態のこと。速く泳ぐほど長い休憩が取れるため自然とペースが上がる。
- オーバーディスタンス (おーばーでぃすたんす) over distance
-
レース距離より長い距離を泳ぐ持久力トレーニング。有酸素能力のベース作りに活用する。
- オールアウト (おーるあうと) all-out
-
持てる力を100%出し切って全力で泳ぐこと。スプリント練習やタイムトライアルで使われる。
か
- ×(本数×距離) (かける) times (repetitions × distance)
-
「4×100」は100mを4本の意味。左が本数で右が距離。日本語では4本の100mと読む。
き
く
- クールダウン (くーるだうん) cool-down
-
練習後に軽い泳ぎで体をほぐし、疲労物質の排出を促す回復セット。翌日の練習に向けたリカバリーの第一歩。
さ
し
- 持久力 (じきゅうりょく) endurance
-
長時間・長距離を泳ぎ続けられる能力。有酸素系のエネルギー供給能力が高いほど持久力が向上する。
す
- 垂直キック (すいちょくきっく) vertical kick
-
水中で体を垂直に保ちながら行うキック練習。キック力の強化と体幹安定性の向上に効果的。
- スイム (すいむ) swim
-
メニュー表記で泳ぐことを意味する。泳法の指定がないことも多く、通常の全身を使った泳ぎを指す。
- スカーリングセット (すかーりんぐせっと) sculling set
-
スカーリング動作を中心に行うセット。水を捉える感覚(水感)を養い、キャッチの質を高めるのが主な目的。
- スタートの15m (すたーとのじゅうごめーとる) 15m time
-
スタートから15m地点までのタイムを計測すること。飛び込み、入水、水中ドルフィンキックの質を数値で評価する。
- スタート練習 (すたーとれんしゅう) start practice
-
飛び込みや反応速度を反復する練習。セットポジション、蹴り出し、入水角度、水中動作をまとめて改善する。
- スピード持久 (すぴーどじきゅう) speed endurance
-
高いスピードを長く維持し続ける能力。レース後半でペースが落ちにくくなるよう、乳酸耐性を高める練習で鍛える。
- スプリントセット (すぷりんとせっと) sprint set
-
25mや50mの短距離を全力またはそれに近い強度で繰り返すセット。最大スピードの向上と爆発力の養成が目的。
た
- 体幹トレ (たいかんとれ) core training
-
腹筋・背筋・骨盤周りの体幹筋を鍛えるトレーニング。泳ぎの姿勢安定と四肢の力を推進につなげる基盤を作る。
- タイムトライアル (たいむとらいある) time trial
-
練習中にレースと同条件でタイムを計測する実戦形式の泳ぎ。仕上がりの確認に用いる。
- ターゲットペース (たーげっとぺーす) target pace
-
メニューで狙う目標タイム設定。レースの目標記録から逆算して練習の各セットのペースを決める。
- ターンの5m (たーんのごめーとる) 5m in/out
-
壁から5m以内のターン出入り区間を意識する練習。ターンの入り方と壁蹴り後の水中動作の質を集中的に高める。
- ターン練習 (たーんれんしゅう) turn practice
-
ターン動作を繰り返して質を高める練習。壁への入り方、回転速度、壁蹴り、浮き上がりを一連で磨く。
ち
- チョイス (ちょいす) choice
-
メニュー中に泳法を自由に選択してよいことを示す指示。Chと略記される。
て
と
ね
- ネガティブスプリット (ねがてぃぶすぷりっと) negative split
-
レースや練習で後半を前半より速いタイムで泳ぐペース配分。持久力を活かした理想的なレース戦略とされる。
の
- ノーブレ (のーぶれ) no breathing
-
息継ぎなしで一定距離を泳ぐ練習。呼吸制限によって泳ぎのリズム維持能力を高める。
は
ひ
ふ
- フィンセット (ふぃんせっと) fins set
-
フィンを履いて行うセット。スピードが出やすくなり、レースペースに近い姿勢やテンポで泳ぐ感覚を身につけられる。
- フォーム維持 (ふぉーむいじ) maintain form
-
疲労が溜まってもフォームを崩さず維持する意識。レース後半で姿勢やストロークが乱れないようにする能力。
- フォーム矯正 (ふぉーむきょうせい) form correction
-
不良なストロークやキックの動作パターンを、ドリルや意識的な反復で正しい形に修正すること。
- フォームスイム (ふぉーむすいむ) form swim
-
スピードよりフォームの正確さを重視してゆっくり丁寧に泳ぐ練習。技術的な改善ポイントを意識しながら行う。
- ブロークン (ぶろーくん) broken swim
-
レース距離を短い区間に分割し、間に短い休憩を入れて泳ぐ練習。レースペースの感覚を掴みつつ高い質で泳げる。
- プライオメトリクス (ぷらいおめとりくす) plyometrics
-
ジャンプや跳ね返りの動きで筋肉の瞬発力を鍛えるトレーニング法。スタートの蹴り出しやターンの壁蹴りに効果がある。
- プリセット (ぷりせっと) pre-set / pre-main set
-
メインセット前の準備セット。ウォームアップより高強度でメインの動きに特化したドリルやペースアップ練習。
- プル (ぷる) pull
-
プルブイを太ももに挟んで脚を浮かせ、腕のストロークだけで泳ぐメニュー。上半身の推進力とフォームを強化する。
- プルアウト練習 (ぷるあうとれんしゅう) pullout practice
-
平泳ぎのプルアウト(水中動作)を繰り返す練習。ひとかき→ドルフィン→ひと蹴りの流れとタイミングを磨く。
へ
ほ
- 補強 (ほきょう) strength training
-
筋力・パワーを向上させるための体づくりのトレーニング。泳ぎに必要な筋肉を鍛えてパフォーマンスを底上げする。
- ポジティブスプリット (ぽじてぃぶすぷりっと) positive split
-
前半が速く後半のタイムが落ちるペース配分。スプリントでは避けられないが、中長距離では前半の飛ばし過ぎが原因になる。
め
- メインセット (めいんせっと) main set
-
練習の中核となる最も負荷の高いセット。その日の練習目的(持久力・スピード・テクニックなど)を達成するメニュー。
ら
- ラダー (らだー) ladder set
-
泳ぐ距離を段階的に増減させるセット。例えば50→100→150→200mと増やす「ラダーアップ」が代表的。
り
る
- ルーズン (るーずん) loosen
-
メインセットの合間に体をほぐす目的で行う軽い泳ぎや水中ウォーキング。
れ
- レジスタンストレーニング (れじすたんすとれーにんぐ) resistance training
-
筋力向上を目的としたウェイトやチューブなどを用いた負荷トレーニングの総称。
- レスト (れすと) rest
-
泳ぎの合間に取る休憩時間。10秒・15秒・30秒など、メニューの目的に応じて長さを設定する。
- レースペース (れーすぺーす) race pace
-
レース本番での目標タイムに合わせたペースで泳ぐ練習。本番の速度感覚とペース配分を体に刻み込む。
A
- AFAP (えーえふえーぴー) as fast as possible
-
できる限り最速で泳ぐ最高強度指示。「all out」「max effort」に近い意味。短距離セットで多用。
B
D
- DPS (でぃーぴーえす) distance per stroke
-
1ストロークあたりの進行距離。効率の指標で数値が大きいほど一かきで遠くに進める。
E
F
- FL (えふえる) fly / butterfly
-
バタフライの略語。メニューボードでは FLY を短縮して FL と書くことが多い。
I
- IMオーダー (あいえむおーだー) IM order
-
個人メドレーの泳法順(バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形)でメニューを泳ぐこと。4泳法をバランスよく練習できる。
L
- LCM (えるしーえむ) long course meters
-
長水路50mプールの略。オリンピックや世界選手権の公式コース。
O
- ODD / EVEN (おっどいーぶん) odd / even
-
奇数本目と偶数本目の指示語。「ODD easy EVEN fast」で奇数本イージー・偶数本ファストの意味。
R
- RIMO (りーも) reverse individual medley order
-
個人メドレーの逆順(自由形→平泳ぎ→背泳ぎ→バタフライ)で泳ぐこと。通常のIM順とは逆。
S
- SKPS (えすけーぴーえす) swim-kick-pull-swim
-
Swim→Kick→Pull→Swimの順に泳ぐ練習形式。各要素を分解して総合的に泳ぎを磨く。
- SCM (えすしーえむ) short course meters
-
短水路25mプール(メートル表示)の略。日本の冬季大会で主流。
- SCY (えすしーわい) short course yards
-
短水路25ヤードプールの略。米国の大学・高校スイミングで標準的に使用される。
- ST (えすてぃー) stroke (non-freestyle)
-
自由形以外の泳法(バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ)を指す略語。CH(チョイス)とは異なり非フリーの総称。
- SPL (えすぴーえる) strokes per length
-
1長さあたりのストローク数。「SPLを20に抑えろ」のように技術目標として指示される。DPSと表裏一体。
- SP3 (えすぴーすりー) sprint 3
-
スプリントゾーン3。15〜20秒以内の超短距離全力スプリント。クレアチンリン酸系の無酸素運動。
- SP2 (えすぴーつー) sprint 2
-
スプリントゾーン2。最高速度に近い全力スプリントで最も強度が高いセット。
- SP1 (えすぴーわん) sprint 1
-
スプリントゾーン1。レースに近い強度の乳酸耐性セット。作業時間と同等以上の休憩を取る。
- S1 (えすわん) style one
-
自分の専門種目または最も得意な泳法を指すメニュー表記。S2は2番目に得意な泳法。