水泳用語集
競泳・練習・用具・ルールなど、水泳に関する91語以上の専門用語を五十音順で解説します。
あ
- アウトスイープ (あうとすいーぷ) outsweep
-
手が体の外側へ向かって動く局面。平泳ぎのアウトスイープが代表的だが、他の泳法の説明にも使われる。
- 足首の柔らかさ (あしくびのやわらかさ) ankle flexibility
-
足首の関節がどれだけ柔らかく動くかの度合い。足の甲が伸びるほど水を効率よく蹴れて推進力が増す。
- 足首を伸ばす (あしくびをのばす) plantar flexion
-
つま先を伸ばす方向に足首を動かすこと。キックで水を押すときの基本動作で、足の甲で水面を捉える。
- 足首を曲げる (あしくびをまげる) dorsiflexion
-
つま先を手前に引き上げる方向に足首を動かすこと。平泳ぎのキックで足裏を外に向ける際に使われる。
い
え
お
- オーバーリーチ (おーばーりーち) over-reach
-
手を前に伸ばし過ぎて肩や体幹のアライメントが崩れる状態。蛇行や肩の故障の原因になりやすい。
か
- 加速局面 (かそくきょくめん) acceleration phase
-
ストローク中にプルからプッシュへ移行し、手の速度と推進力が最大になる区間。
き
- キック (きっく) kick
-
脚で水を打って推進力や姿勢維持を得る動作。泳法ごとにバタ足・ドルフィン・カエル足など形が異なる。
- キックテンポ (きっくてんぽ) kick tempo
-
キックを打つ速さ。速いテンポはスプリント向き、遅いテンポは長距離で脚の疲労を抑えるために使う。
- キックの音 (きっくのおと) kick noise
-
キックの際に生じる水の音。バシャバシャと大きな音が出ている場合は脚が水面を叩いていて効率が悪い可能性がある。
- キックボード (きっくぼーど) kickboard
-
キック練習で上半身を支えるための浮き板。ビート板と同じもので、英語由来の呼び方。
- キャッチ (きゃっち) catch
-
手と前腕で水を捉え始める局面。肘を高く保ちながら手のひらで水圧を感じることが効率的な推進の鍵。
- キャッチの圧力 (きゃっちのあつりょく) catch pressure
-
キャッチ時に手・前腕へかかる圧力(=水圧)。圧が抜けると水を逃しやすく、推進力が落ちる。
- キャッチの深さ (きゃっちのふかさ) catch depth
-
キャッチで手を入れる深さ。浅過ぎると水を捉えにくく、深過ぎると肩に負担がかかり姿勢が崩れる。
く
け
- 蹴り上げ (けりあげ) upbeat
-
キックで脚を上に戻す動作。次のダウンキックの準備局面だが、太ももの裏で水を押す意識も持てると推進に貢献する。
- 蹴り下ろし (けりおろし) downbeat
-
キックで脚を下方向に打ち下ろす動作。推進力を生む主要な局面で、股関節から鞭のように打つのが理想的。
- 肩甲骨 (けんこうこつ) scapula
-
背中の上部にある三角形の骨。腕を大きく動かすための土台で、可動域が広いとストロークのリーチが伸びる。
- 肩甲骨の可動域 (けんこうこつのかどういき) scapular mobility
-
肩甲骨が動ける範囲の広さ。可動域が広いとストロークが大きくなり、肩の故障予防にもつながる。
こ
- 股関節主導 (こかんせつしゅどう) hip-driven
-
股関節を起点にして脚全体を動かすキック技術。太ももの大きな筋肉を使えるため力強い推進が得られる。
- 呼吸 (こきゅう) breathing
-
泳ぎながら息を吸い吐きする動作。水中でしっかり吐き、顔を上げた瞬間に素早く吸うのが基本。
- 呼吸動作 (こきゅうどうさ) breathing action
-
水中で吐いて水上で吸う一連の呼吸の動き。泳法ごとに頭の出し方やタイミングが異なる。
- 呼吸の遅れ (こきゅうのおくれ) late breath
-
呼吸のタイミングが遅れてストロークや姿勢が崩れる状態。頭が上がり過ぎて腰が沈む原因になりやすい。
- コース取り (こーすとり) line selection
-
最短・最適な進路を選んで泳ぐこと。プールではレーン中央を保ち、OWSではブイや潮流を踏まえてコースを取る。
す
- 水感 (すいかん) feel for water
-
水をかくときに手や前腕で水圧を感じ取る繊細な感覚。この感覚が鋭いほどストロークの質が高まる。
- 水中で吐く (すいちゅうではく) underwater exhale
-
顔が水中にある間に鼻や口から息を吐き出すこと。水上で吸う前に肺の空気を出しておくと呼吸がスムーズになる。
- スイムランジ (すいむらんじ) swim lunge
-
水中で脚を前後に開いて行うランジ動作。水の抵抗を利用した補強運動で、下半身と体幹を鍛える。
- 吸う (すう) inhale
-
顔が水面に出た瞬間に口から素早く空気を吸い込むこと。長く吸おうとすると姿勢が崩れるため短く鋭く吸う。
- スカーリング (すかーりんぐ) sculling
-
手のひらで水を左右に小さくかき分ける動作。水の感覚を養い、キャッチやバランスの改善に使われる練習法。
- スカーリング動作 (すかーりんぐどうさ) sculling motion
-
手のひらを八の字に動かして水を捉える技術。キャッチからプルへの移行で重要な感覚を養う。
- ストレッチ (すとれっち) stretch
-
筋肉や腱を伸ばして関節の可動域を広げる柔軟運動。練習前後に行い、パフォーマンス向上とケガ予防に役立つ。
- ストローク (すとろーく) stroke
-
腕で水をかく一連の動作。エントリー→キャッチ→プル→プッシュ→リカバリーの流れで構成される。
- ストロークサイクル (すとろーくさいくる) stroke cycle
-
片腕または両腕が1周する動きの単位。自由形・背泳ぎでは左右1回ずつで1サイクルと数えることが多い。
- ストローク長 (すとろーくちょう) stroke length
-
1ストロークで進む距離。ストローク長が長いほど少ないかき数で泳げるため、効率の良さを表す指標となる。
- ストロークの左右差 (すとろーくのさゆうさ) stroke asymmetry
-
左右のストロークの形やパワーに差がある状態。蛇行の原因になるため、弱い側の練習で改善を図る。
- ストロークレート (すとろーくれーと) stroke rate
-
1分間あたりのストローク回数。テンポとも呼ばれ、速度と効率のバランスを見る重要な指標。
せ
た
て
と
は
- ハイエルボー (はいえるぼー) high elbow
-
肘を高い位置に保つ技術。キャッチで前腕を立てやすくなり、リカバリーでは肩への負担を減らす効果がある。
- ハイエルボーキャッチ (はいえるぼーきゃっち) high-elbow catch
-
肘を落とさずに前腕と手のひらで水を捉えるキャッチ技術。水を効率よく後方に押すための基本動作。
- 吐く (はく) exhale
-
水中で口や鼻から息を吐くこと。水中で十分に吐いておくと、顔を上げたときに素早く吸えてリズムが安定する。
- 鼻から吐く (はなからはく) exhale through nose
-
鼻から息を吐く呼吸法。水が鼻に入りにくくなり、特に背泳ぎやターン時に有効な基本テクニック。
- バタ足 (ばたあし) flutter kick
-
左右の脚を交互に上下に打つキック。自由形と背泳ぎの基本で、股関節から動かすのがポイント。
- バランス (ばらんす) balance
-
水中で体が前後左右に傾いたり沈んだりしない安定した状態を保つこと。効率的な泳ぎの土台となる。
- バランスドリル (ばらんすどりる) balance drill
-
水中で体の安定性を高めることを目的としたドリルの総称。片手や横向きなど不安定な姿勢で行う練習が多い。
- パドルプル (ぱどるぷる) paddles pull
-
パドルを手に装着して行うプル練習。水を捉える面積が増え、筋力強化とキャッチの感覚改善に効果がある。
ひ
ふ
- フィストスイム (ふぃすとすいむ) fist swim
-
手を握りこぶしにして泳ぐドリル。手のひらが使えない分、前腕で水を捉える感覚が磨かれる。
- フィニッシュ (ふぃにっしゅ) finish
-
ストロークの最終局面で手が水から離れる直前の動き。太もも付近まで押し切ることで最大限の推進を得る。
- フィニッシュスカーリング (ふぃにっしゅすかーりんぐ) finish scull
-
腰から太もも付近で手を動かすスカーリング。フィニッシュ局面で最後まで水を押し切る感覚を身につける。
- フィンキック (ふぃんきっく) fins kick
-
フィンを履いてキック練習をすること。推進力が増すため正しい姿勢を保ちやすく、足首の使い方も学べる。
- フィンプル (ふぃんぷる) fins pull
-
フィンを履いてプルを行う練習。スピードが出やすくなり、レースに近いテンポや姿勢でストロークを練習できる。
- フロントスカーリング (ふろんとすかーりんぐ) front scull
-
頭の前方で手を動かすスカーリング。エントリーからキャッチにかけての水を捉える感覚を磨く練習。
- ブレ (ぶれ) body sway
-
泳いでいるときに体が左右や上下に揺れること。体幹の弱さやストロークの左右差が原因で抵抗が増える。
- プッシュ (ぷっしゅ) push
-
水を腰から太もも方向へ押し出して加速する局面。ストロークの仕上げにあたり、最後まで押し切る意識が大切。
- プル (ぷる) pull
-
キャッチした水を体の下方へ引き寄せる局面。推進力を生む中心的な動作で、前腕全体で水を押す意識が重要。
- プルスルー (ぷるするー) pull-through
-
キャッチからフィニッシュまでの連続したストローク動作全体を指す。途中で力を抜かず一気に押し切る意識が大切。
- プルの軌道 (ぷるのきどう) pull path
-
ストローク中に手が通る軌道。S字やI字など泳法や個人の特徴で異なり、効率的な推進に直結する。
- プルブイ泳 (ぷるぶいおよぎ) pull-buoy swim
-
プルブイを太ももに挟んで脚を浮かせ、腕のストロークに集中する練習法。上半身の推進力を強化できる。
- プレス (ぷれす) press
-
胸や上半身を水面に押し当てるようにして体の前側を沈める意識。特にバタフライで波を作る起点となる。
- プレスダウン (ぷれすだうん) press down
-
胸や手で水面を押さえるようにして体の前側を沈め、腰や脚を浮かせる意識。姿勢改善の基本的な感覚。
へ
- ヘッドアップスイム (へっどあっぷすいむ) head-up swim
-
頭を水面上に出したまま泳ぐ方法。水球やライフセービングで使われるほか、体幹強化の練習としても有効。
み
- 水しぶき (みずしぶき) splash
-
入水やキックで飛び散る水しぶき。大き過ぎる場合は動作に無駄があるサインで、静かな泳ぎが理想とされる。
- 水を押す (みずをおす) press water
-
手のひらの面を使って水を後方へ押す意識。ストローク全体を通じて常に水圧を感じながら押し続けることが理想。
- 水を引く (みずをひく) pull water
-
水を捉えて手前に引き寄せるようにして体を前へ進める感覚。「水を引く」より「体を水の壁の向こうへ運ぶ」イメージ。
- ミッドスカーリング (みっどすかーりんぐ) mid scull
-
胸の下あたりで手を動かすスカーリング。プル局面での水圧を感じる練習で、推進に直結する感覚を養う。
め
- 目線 (めせん) gaze
-
泳いでいるときの視線の方向。目線を下に向けると頭が安定し、上げると腰が落ちやすくなる。
り
ろ
E
- EVF (いーぶいえふ) Early Vertical Forearm
-
入水後の早い段階で前腕を立てて水を捉える技術。キャッチの推進効率を高め、トップ選手に共通する動作。