水泳用語集
競泳・練習・用具・ルールなど、水泳に関する63語以上の専門用語を五十音順で解説します。
あ
- アウトスイープ (あうとすいーぷ) outsweep
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手が体の外側へ向かって動く局面。平泳ぎのアウトスイープが代表的だが、他の泳法の説明にも使われる。
- アクティブレスト (あくてぃぶれすと) active rest
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完全に休むのではなく、軽い運動で血流を促しながら疲労回復を図る積極的休養法。
- 足裏で押す (あしうらでおす) press with soles
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足裏の面で水を後方に押し出す平泳ぎのキック技術。足の甲ではなく足裏を使うことで水をしっかり捉えられる。
- 足首外旋 (あしくびがいせん) ankle external rotation
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平泳ぎのキックで足首を外側に回す動き。足裏を後ろに向けて水を蹴り出すために必要な柔軟性。
- 足首の柔らかさ (あしくびのやわらかさ) ankle flexibility
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足首の関節がどれだけ柔らかく動くかの度合い。足の甲が伸びるほど水を効率よく蹴れて推進力が増す。
- 足首を伸ばす (あしくびをのばす) plantar flexion
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つま先を伸ばす方向に足首を動かすこと。キックで水を押すときの基本動作で、足の甲で水面を捉える。
- 足首を曲げる (あしくびをまげる) dorsiflexion
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つま先を手前に引き上げる方向に足首を動かすこと。平泳ぎのキックで足裏を外に向ける際に使われる。
- アシックス (あしっくす) asics
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1949年創業の日本の大手スポーツメーカー。競泳水着ラインのTOP IMPACT LINEで日本人体型に最適化した設計を採用し、幅広い競技レベルに対応する。
- @(アット) (あっと) send-off interval
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出発間隔を示す記号。「4×100 @2:00」は100mを2分サイクルで4本の意味。「on」と同義。
- アナウンサー (あなうんさー) announcer
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大会会場内で組・種目・選手名・記録などを場内放送するスタッフ。速報やDQ情報も告知する。
- アライメントボード (あらいめんとぼーど) alignment kickboard
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体を水平に保ちやすい薄型のキックボード。従来のビート板より姿勢を崩しにくい設計。
- アリーナ (ありーな) arena
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1973年イタリア創業の競泳専門ブランド。日本ではデサント社が展開。ねじり構造のアクアフォース・ストームなど革新的なレース水着を提供する。
- アンカー (あんかー) anchor
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リレー種目で最終泳者を務める選手。逆転やタイム差を詰める重要な役割を担う。
- 安静時心拍 (あんせいじしんぱく) resting heart rate
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安静にしている状態での心拍数。トレーニングで心肺機能が高まると安静時心拍は低くなる傾向がある。
- アンチフォグ (あんちふぉぐ) anti-fog
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ゴーグルのレンズの曇りを防止するための液剤やスプレー。塗布すると水滴がレンズに付きにくくなる。
- アーティスティックスイミング (あーてぃすてぃっくすいみんぐ) artistic swimming
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音楽に合わせて水中と水上で演技を行い、技術と芸術性を競う競技。旧称はシンクロナイズドスイミング。
い
- 息継ぎ (いきつぎ) breath
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泳ぎながら顔を水面に出して息を吸う動作。姿勢を崩さず最小限の動きで行うのが速い泳ぎのポイント。
- 一軸泳法 (いちじくえいほう) single-axis swimming
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体の中心軸1本を意識して左右にローリングする泳ぎ方。クロールで広く用いられる基本概念。
- イメージトレーニング (いめーじとれーにんぐ) visualization
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頭の中でレースや動作の理想的な流れを映像として繰り返し再生する心理テクニック。実際の動きの質が向上するとされる。
- インカレ (いんかれ) intercollegiate championships
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日本学生選手権水泳競技大会の通称。大学日本一を決める最高峰の学生大会。
- インスイープ (いんすいーぷ) insweep
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手が体の内側へ向かって動く局面。水を集めるように寄せる動きで、推進力を生む重要なフェーズ。
- インターハイ (いんたーはい) inter-high school championships
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全国高等学校総合体育大会水泳競技の通称。高校日本一を決める水泳の高校生大会。
- インターバル (いんたーばる) interval
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一定の距離を泳いだ後に短い休憩を入れ、これを繰り返す練習形式。心肺機能の向上やペース感覚の養成に効果的。
- インターバル走 (いんたーばるそう) interval running
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陸上で走りと休憩を交互に繰り返す心肺系トレーニング。オフシーズンや水泳のインターバル能力の底上げに使われる。
- インピンジメント (いんぴんじめんと) impingement syndrome
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肩関節で腱板が骨に挟まれて炎症を起こす障害。ストローク動作の反復で発症しやすい。
- イージー (いーじー) easy
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楽な強度でリラックスして泳ぐこと。セット間の回復泳やクールダウンで使い、フォームを意識しながらゆったり泳ぐ。
- イーブンスプリット (いーぶんすぷりっと) even split
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前半と後半をほぼ同じペースで泳ぐ配分。安定したレース運びの指標で、ペースコントロール能力の高さを示す。
う
- ウィップキック (うぃっぷきっく) whip kick
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平泳ぎのキックで脚がむちを振るように弧を描く動きの説明。かかとの引き付けから外回しで水を蹴り、内締めで仕上げる。
- ウェットスーツ (うぇっとすーつ) wetsuit
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保温と浮力を得るためのネオプレン製スーツ。オープンウォーターやトライアスロンで水温が低い場合に着用する。
- ウェット着用可否 (うぇっとちゃくようかひ) wetsuit legal
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大会の水温条件によりウェットスーツの着用が認められるかどうかの判定。水温が低い場合は着用必須になることもある。
- ウェーブ (うぇーぶ) wave
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海や湖の水面の波。オープンウォーターでは波の高さや方向が泳ぎのペースや方向に大きく影響する。
- ウェーブ泳法 (うぇーぶえいほう) wave breaststroke
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体のうねりを使って前方に伸び上がる現代的な平泳ぎ技術。従来のフラット泳法より抵抗が少ない。
- ウェーブスタート (うぇーぶすたーと) wave start
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大人数のレースで選手を数グループに分け、時間差をつけてスタートさせる方式。接触事故を防ぐ目的で使われる。
- ウォームアップ (うぉーむあっぷ) warm-up
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本練習の前に体を温め、心拍数を徐々に上げて動きを整える導入セット。ケガの予防とパフォーマンス向上が目的。
- ウォームアップレーン (うぉーむあっぷれーん) warm-up lane
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大会中にレース前後のウォームアップ・ダウン用に開放されるレーン。別プールの場合もある。
- 浮き上がり (うきあがり) resurface
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水中動作を終えて水面に出る局面。速度を落とさず泳ぎにつなげるために、浮き上がりの角度とタイミングが重要。
- 浮き身 (うきみ) floating position
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仰向けや伏せの姿勢で水面に浮いて安全に呼吸できる体勢。だるま浮きや大の字浮きなど、水慣れの基礎練習。
- 浮く (うく) float
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力を抜いて水面に体を浮かせること。浮力と体のバランスを感じる基本技術で、リラックスが上達の鍵。
- うねり (うねり) swell
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海洋で発生する大きくゆるやかな波のうねり。オープンウォーターでの泳ぎやナビゲーションに影響する。
え
- エイジグループ (えいじぐるーぷ) age group swimming
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年齢区分別に行われるジュニア競泳の仕組み。マスターズでは5歳刻みで区分される。
- 泳法違反 (えいほういはん) stroke infraction
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各泳法で定められた動作規定に反する泳ぎ。例えば平泳ぎでのドルフィンキック2回以上や背泳ぎでの体の反転など。
- 泳法審判員 (えいほうしんぱんいん) stroke judge
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プールサイドを歩きながら各泳者の泳法やゴールタッチが規則に適合しているかを監察する役員。
- エクササイズ (えくささいず) exercise
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特定の目的を持って行う反復練習。ドリルの一種で、フォームの特定部分を意識しながら繰り返す。
- エクステンション (えくすてんしょん) extension
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腕や体を遠くへ伸ばす動き。ストロークのリーチを広げるが、過度に伸ばすと姿勢が崩れるため適度なバランスが必要。
- エグジット (えぐじっと) water exit
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オープンウォーターのゴールやトランジションで水から上がること。波打ち際での立ち上がりを素早く行う技術が必要。
- エッグビーター (えっぐびーたー) eggbeater kick
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左右の脚を交互に回転させてその場で体を浮かせるキック。水球やアーティスティックスイミングで多用される。
- エレッセ (えれっせ) ellesse
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1959年イタリア・ペルージャ創業のスポーツブランド。日本ではゴールドウイン社がライセンス展開。フィットネス競泳水着を中心に快適性と機能性を両立した製品を提供する。
- 遠泳 (えんえい) distance swimming
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海や湖などで数km以上の長距離を泳ぐ競技または訓練。持久力と精神力が求められる。
- 塩素 (えんそ) chlorine
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プールの消毒に使われる薬品成分。水質を衛生的に保つが、目や肌への刺激の原因になることもある。
- 塩素アレルギー (えんそあれるぎー) chlorine sensitivity
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プールの塩素成分に対して肌のかゆみや目の充血など過敏な反応を示す状態。ゴーグルの着用やシャワーでのケアが重要。
- エントリー (えんとりー) entry
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手が水面に入る動作。指先から静かに入水し、空気を巻き込まないのが理想的な形。
- エントリー角 (えんとりーかく) entry angle
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飛び込みで体が水面に入る角度。深過ぎると浮き上がりに時間がかかり、浅過ぎると腹打ちで減速する。
お
- 親指入水 (おやゆびにゅうすい) thumb entry
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背泳ぎで親指側から入水する方法。肩の柔軟性が必要で、やり過ぎると肩への負担が増えることがある。
- on(オン) (おん) on (send-off interval)
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「50's on 1:00」のように出発間隔を示す前置詞。「@」と同義で1分サイクルで50mを泳ぐ意味。
- オン・ザ・トップ (おんざとっぷ) on the top
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サークル内で泳ぎ切って残り時間がレストになる状態のこと。速く泳ぐほど長い休憩が取れるため自然とペースが上がる。
- オーバーザトップ (おーばーざとっぷ) over the top
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背泳ぎのゴール時に仰向けのまま壁方向を確認し手を伸ばしてタッチする動作。頭を反らして壁を見る。
- オーバーザトップ退水 (おーばーざとっぷたいすい) over the top exit
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前の組の選手が次の組のスタート後にプールから上がる退水方式。選手はスタートの邪魔にならないよう壁際で待機する。
- オーバーディスタンス (おーばーでぃすたんす) over distance
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レース距離より長い距離を泳ぐ持久力トレーニング。有酸素能力のベース作りに活用する。
- オーバーリーチ (おーばーりーち) over-reach
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手を前に伸ばし過ぎて肩や体幹のアライメントが崩れる状態。蛇行や肩の故障の原因になりやすい。
- オーバーワーク (おーばーわーく) overtraining
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練習量や強度が回復力を上回り、パフォーマンスが低下し続ける状態。倦怠感・タイムの停滞・モチベーション低下が特徴。
- オープンウォーター (おーぷんうぉーたー) open water
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海・湖・川など自然の水域で行う水泳。プールと異なり波・潮流・水温変化への対応力が求められる。
- オープンターン (おーぷんたーん) open turn
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壁に両手でタッチしてから体を回し、足で壁を蹴るターン。平泳ぎとバタフライで両手タッチのルール上必須。
- オールアウト (おーるあうと) all-out
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持てる力を100%出し切って全力で泳ぐこと。スプリント練習やタイムトライアルで使われる。