水泳の練習前後、何を食べる?|食事と水分を予定に組み込む
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泳ぐ前に食べる時間がない。泳ぎ終わっても、夕食まで間が空く。そんな日は、練習の前後だけでなく、一日の食事と予定を並べて考えてみましょう。
基本 食べる予定も、練習の予定に入れる
練習の準備は、水着やゴーグルだけではありません。いつ食べ、いつ飲めるかも考えておくと、慌てずに準備できます。
三つの時間を確かめる
まず「前の食事からどれくらい空くか」「どんな練習をするか」「次にいつ食べられるか」を並べます。同じ夕方の練習でも、昼食のあと何も食べられない日と、途中で軽食をとれる日では、準備が変わります。
練習直前の食べ方は、おなかの具合も考えて選びます。慣れた食品を候補にし、初めての食品を大事な大会で試すのは避けましょう。水泳の食事に関する資料
練習後は、ご飯・おかず・水分を考える
ご飯やパンなどは使ったエネルギーを補う食品、魚・卵・豆腐などは体の修復に必要なたんぱく質を含む食品です。水分と、いろいろな食品を組み合わせることも大切です。AISの回復と栄養の資料
図のおにぎりやバナナ、魚の食事は候補の例です。全員が同じ物を同じ量だけ食べるという意味ではありません。
飲める場所と時間も用意する
水分は、プールにいる間だけの話ではありません。食事や休憩でも飲めるように準備し、練習中は施設の決まりに沿って飲み物を置きます。一度に大量に飲もうとせず、飲む機会を確保しましょう。AISの水分補給の資料
自分に合う準備の考え方は「標準」、資料がどこまで言えるかは「研究」で説明します。
標準 練習と食事の間を、予定表でつなぐ
食事の計画は「泳ぐ前に何を食べるか」だけで終わりません。前の食事、練習の長さときつさ、次の食事、次の練習を並べると、準備するものを考えやすくなります。
一日の予定を先に書く
次の表は、準備を考えるための例です。食品や量を一律に指定するメニューではありません。
| その日の状況 | 先に確認すること | 準備の考え方 |
|---|---|---|
| 朝に泳ぐ | 起きてから入水までの時間、朝食を食べられる場所 | 食べ慣れた候補と、練習後の朝食を前日に考えておく |
| 仕事や学校のあとに泳ぐ | 昼食からの間隔、途中で食べられる時間 | 帰宅まで何も食べられない場合は、持参できる補食を検討する |
| 練習後すぐ食事ができる | 食事の内容、飲み物、次の練習 | 普段の食事を回復の機会として使う |
| 練習後の食事が遅くなる | 移動時間、食品を保管できる場所 | 次の食事につなぐ補食を用意し、帰宅後の食事も考える |
練習前は、食べたあとにおなかが苦しくならないかも大切です。何を、どれくらい前に食べ、練習中どうだったかを記録します。大会で使う食べ方は、普段の練習で確かめることが水泳向けの教材でも勧められています。FACT SDAの水泳資料
回復の食事は、一つの栄養だけで考えない
AISの教材は、回復時の栄養を、エネルギーの補充、体の修復、水分の補充、幅広い健康の支えという観点で整理しています。FACT AIS Recovery Nutrition
例えば「ご飯・魚または豆腐・野菜・飲み物」という組み合わせは、その役割を考えるための例です。たんぱく質だけに注目して主食を抜いたり、練習後の一回だけで一日の食事を済ませたりする設計にはしません。
必要な準備は、短い練習と長くきつい練習、翌日まで休める日と続けて練習する日で変わります。食事まで時間が空くなら補食を候補にしますが、すぐ食事ができる人にも必ず同じ補食を追加する、という決まりにはしません。
水分は、飲む量だけでなく機会を考える
AISは、普段の生活から飲み物に手が届くようにし、運動の種類や環境、本人の水分損失に合わせて計画することを勧めています。汗の量には個人差があり、運動のきつさや環境でも変わります。FACT AIS Hydration
持参する飲み物、置く場所、練習の区切りを先に確認します。「全員が毎時間同じ量」「多いほどよい」とは決めません。長い練習や食事制限がある場合の具体的な量は、スポーツ栄養に詳しい管理栄養士などと調整します。
自分の記録に残す四つの欄
| 食べた・飲んだ時刻と内容 | 練習内容 | おなかの具合・空腹感 | 次回準備すること |
|---|---|---|---|
| 自分の記録を記入 | 時間やきつさを記入 | 自分の言葉で記入 | 変える点を一つ記入 |
一度の不調を食事だけのせいにせず、睡眠や練習の変化も合わせて振り返ります。生活の記録は④睡眠の記事、大会当日の準備は大会チェックリストへつながります。
サプリメントを選ぶ前には、アンチ・ドーピングの記事も確認してください。
研究 栄養の原則と、自分に必要な量を分けて考える
食事と水分の役割には研究や専門家の整理があります。一方、それを一人分の食事へ落とし込むには、練習量、年齢、食事の習慣、次の練習までの時間などが必要です。この記事は成人の一般泳者が予定を整理するための実践ガイドであり、個別の栄養処方ではありません。
共同声明は、個別化の入口として読む
2016年の栄養と競技パフォーマンスの共同声明は、食品・水分の種類、量、タイミングを扱い、個別の栄養計画には専門家への相談を推奨しています。今回確認したのは要約と書誌情報です。FACT 共同声明の要約
この論文には2017年の訂正情報があります。訂正の存在と識別番号は確認できましたが、訂正本文の確認ができていないため、本文中の細かな摂取量や時間の基準を、この声明から新たに採用していません。訂正情報
食品の役割と、一律のメニューは別
本文の回復に関する整理は、AISの「Recovery Nutrition」を主に用いました。炭水化物を含む食品とたんぱく質を含む食品、水分、多様な食品を組み合わせるという教材上の原則を採用しています。図の皿の大きさや食品数は、必要量を示しません。FACT AISの教材一覧
SDAの水泳資料は、練習前の食べ方や大会中の食事の準備を考える補助資料です。競技選手の長い練習や連日の大会を想定した説明を、短時間だけ泳ぐ成人へそのまま当てはめないようにしました。SDAの資料
水分の必要量は、条件と一緒に読む
AISの「Hydration」は、競技・個人に合わせる計画を示しています。練習時間だけでなく、環境や汗による損失、飲める機会を考える資料です。教材の数値を一つ抜き出して、全員の飲水量にすることは避けました。FACT AISの水分補給教材
本文では体重測定や摂取量計算を必須にせず、まず食事・飲水の機会を確保するところから扱います。測定が必要な競技場面では、目的と方法を理解したうえで専門家と実施する設計が適切です。
この図で言えること
図は「練習前・練習中・次の食事」の予定をつなぐための説明図です。おにぎり、バナナ、魚を食べた群が速くなった、という比較実験を示しているわけではありません。
実践では、予定・食べたもの・練習中の様子を分けて記録します。成績の変化を食事だけに結びつけず、①水泳と筋トレの組み方や④睡眠も同じ予定表で見直しましょう。