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エビデンスレベル: E3(公的機関/コーチ資格テキスト) EP-L023 Common RACE ALL

アンチドーピング実務ガイド|薬の確認・サプリ・TUEの考え方

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更新履歴(1件)
  • — 全体を実践ガイドとして再整理。規程・禁止表・TUE手続き・厳格責任などの細部は『最新の世界アンチ・ドーピング規程/禁止表/TUE手続きと公式情報を必ず確認』という案内に徹底(健康・資格に直結するため)。特定の薬や成分の可否は断定しない表現に統一。参考として公式情報へのリンクを掲載。対象読者(競技者・保護者・コーチ)と『最終判断は公式で確認』を冒頭に明示。関連記事への内部リンクを追加。タイトルと説明文を調整

重要: このページは「ルールと手続きの考え方」を整理したものです。病気やケガの治療は医師の判断が最優先 です。薬の変更・中止を自己判断で行わず、必ず医療者と相談してください。特定の薬・成分・製品が「安全」か「禁止」かを、このページで判断しないでください。判断は Global DRO と医療者・JADA/所属競技団体への確認で行います。


結論

アンチドーピングで実務上いちばん大切なのは、「知らなかった」で済ませない構えと、確認したことを記録に残す習慣 です。覚えておきたいのは次の3つです。

  1. 薬は Global DRO(日本語)で確認する — 商品名と成分名で調べ、不明点は服用前に主治医・薬剤師・JADA/所属競技団体に相談します
  2. サプリメントは慎重に扱う — 確認の対象外になることがあり、特定の製品の安全性は誰も保証できません。使う必要があるかをチームで検討し、記録を残します
  3. 使ったものを記録する — 薬名・成分・量・日時・理由、確認したサイトや相談先の回答を残しておきます

そして、禁止物質かどうか・TUE の要件・手続き・制裁の内容は、年度や競技レベル、個人の状況で変わります。 迷ったら自己判断せず、最新の公式情報で必ず確認してください。制度や役員の動きを含めた競技現場の流れは 大会当日ガイド も参考になります。


1. 2つの責任(考え方の前提)

アンチドーピングの規則には、競技者が押さえておきたい基本的な考え方が2つあります。いずれも細部は最新の世界アンチ・ドーピング規程で確認する前提で、ここでは「なぜ確認と記録が大切なのか」をつかむための入口として整理します。

1-1. 厳格責任(Strict Liability)という考え方

  • 規則の基本的な考え方として、過失の有無にかかわらず、体内に禁止物質があれば規則違反として扱われ得る という枠組みがあります
  • つまり「悪意がなかった」「知らなかった」だけでは説明として十分にならない場面があり、口にするものは自分で確認する という構えが求められます
  • ただし、どのような場合にどう扱われるかは規程・運用で定められており、詳細は最新の世界アンチ・ドーピング規程で確認 してください

1-2. 証明責任と記録の大切さ(Burden of Proof)

  • 規則を守っていることを、競技者自身が説明できるようにしておく ことが求められる場面があります
  • だからこそ、「いつ・何を・どう確認したか」を記録に残しておく ことが実務上とても大切になります
  • 記録は、後から自分の確認行動を示すための材料になります。手続きや扱いの詳細は公式案内で確認してください

2. 薬の確認:Global DRO の使い方

薬を使う前は、それが禁止物質を含むかどうかを Global DRO(日本語) で確認します。結果の解釈や最終判断は自己流で行わず、不明点は医療者や JADA/所属競技団体に相談する前提で使いましょう。

確認の流れ

  1. Global DRO(日本語)で、自分の競技(Swimming など) を選んで検索する
  2. 商品名だけでなく成分名でも 確認する(名称が違うと結果が変わることがあります)
  3. 結果が分かりにくい、検索できない、判断に迷うときは、服用前に主治医・薬剤師・JADA(Play True Japan)や所属競技団体に相談 する
  4. 確認した日時・検索結果(スクリーンショット)・相談先の回答を 記録に残す

このページでは特定の薬や成分が「使える」「禁止」とは判断しません。禁止物質かどうかは、必ず Global DRO と医療者・JADA/所属競技団体への確認で判断 してください。海外の薬は名称・成分・規制が国によって異なるため、渡航先の手続きも含めて事前に公式で確認します。


3. TUE(治療使用特例)の考え方

病気やケガの治療で、禁止物質や禁止方法を使う必要がある場合に備えて、TUE(治療使用特例) という仕組みがあります。ここでは「制度があること」と「早めに相談すること」を押さえるにとどめ、具体的な要件や数値には踏み込みません。

  • 必要になってからではなく、必要になりそうな段階で早めに相談 するのが安心です
  • 対象・要件・申請の期限・必要書類・申請先は、年度・競技レベル・個人の状況によって異なります。 どれも自己判断せず、最新の公式案内で確認してください
  • まずは主治医に「競技をしていてアンチドーピングの対象になり得る」ことを伝え、JADA(Play True Japan)や所属競技団体の案内に沿って手続きを確認 します

TUE が必要かどうか、いつ・どのように申請するかは、このページの説明だけで判断しないでください。必ず最新の公式案内と医療者・競技団体への相談で確認します。


4. サプリメント:実務上は慎重に扱う

サプリメントは、薬とは別に注意が必要です。ここでも特定の製品が「安全」「危険」とは判断せず、なぜ慎重に扱うのかどう確認・記録するか を整理します。

  • 表示にない成分が混入していた、海外製で基準が違った、といった問題が 起こり得ます。リスクをゼロにはできません
  • Global DRO の説明でも、サプリメント等は検索の対象外 になることがあります。薬と同じようには確認しきれない場合があります
  • 特定の製品が安全だと、誰も保証できません。 「これは大丈夫」と断定する情報は鵜呑みにしないでください
  • 使うかどうかは、「使わない理由」を上回る必要性があるか をチームで話し合って決めます。使う場合は製品情報(ロット等)・購入記録・確認した内容を残します

サプリメントの可否や個別製品の安全性は、最新の公式情報と専門家への相談で確認してください。


5. World Aquatics:Doping Control Rules の見取り図

World Aquatics の Doping Control Rules は、アンチドーピングの規則をまとめた公式文書です。ここでは手続きの順番ではなく、規程にどんな要素が含まれるか の見取り図として整理します。実際の区分・運用・量定は版で更新されるため、最新の公式文書で確認してください。

規程に含まれる主な要素

  • 違反の種類(ADRV) — 何が規則違反として扱われるか
  • 検査(Testing) — どのように検査が行われるか
  • 結果管理(Results Management) — 陽性や違反疑いがどう扱われるか
  • TUE/所在情報(Whereabouts) — 該当する競技者に関わる手続き
  • 制裁(Sanctions) — 違反があった場合の取り扱い

これは「この順に読む」というガイドではなく、規程の全体像を構造としてつかむための一覧 です。各要素の具体的な定義・期間・量定は年度や版で変わるため、Doping Control Rules の最新版で必ず確認 してください。検査の具体的な手続きも、規程と主催者の要項で確認します。競技規則の全体像は 競技規則ガイド もあわせてどうぞ。


6. 実務チェックリスト

固定の規定値ではなく、「自分が何を確認・記録したか」を行動ベース で残すためのチェックリストです。

体調が悪い/薬を使うとき

  • [ ] 医師・薬剤師に 「競技をしている」 ことを伝えた
  • [ ] Global DRO(日本語)で確認し、結果のスクリーンショットを保存 した
  • [ ] 分からない点は 服用前に JADA(Play True Japan)や所属競技団体に相談 した
  • [ ] 服用記録(薬名・成分・量・日時・理由) を残した

サプリを検討するとき

  • [ ] 本当に必要か(食事・睡眠・練習で代えられないか)を見直した
  • [ ] チームで方針を決めた(原則使わない/使うなら条件を明確に)
  • [ ] 使う場合は 製品情報(ロット等)と購入記録 を残した
  • [ ] 「安全だと保証できる人はいない」前提で判断した

記録テンプレ(例)

  • [ ] 製品名/成分(分かる範囲)/購入日/使用開始日
  • [ ] 確認したサイト(URL)/検索結果のスクリーンショット
  • [ ] 相談先(医師・薬剤師・JADA/競技団体)と回答の要点

よくある誤解と確認のしかた

  • 「Global DRO で禁止ではないと出たから100%安全」 — 重要な確認ですが、最終的な責任は競技者にあります。サプリは対象外になることもあり、迷ったら服用前に相談します
  • 「サプリは食品だから大丈夫」 — 表示外の成分混入などのリスクが起こり得ます。特定製品の安全は誰も保証できません
  • 「TUE は陽性が出てから出せばいい」 — 必要になりそうな段階で早めに相談します。要件・期限は年度・個人で変わるため公式案内で確認します
  • 「去年の禁止表で確認したから今年も同じ」 — 規程や禁止表は更新されます。毎回、最新の公式情報で確認 してください

いずれの誤解も、「自己判断で済ませない・最新の公式情報と医療者/JADA・競技団体に確認する」という行動に置き換えるのが安全です。


関連記事


FAQ

「悪意がない」のに違反になることはありますか?

A. 規則の基本的な考え方では、過失の有無にかかわらず、体内に禁止物質があれば違反として扱われ得ます。だからこそ「確認と記録」が大切になります。どう扱われるかの詳細は、最新の世界アンチ・ドーピング規程で確認してください。

Global DRO で「禁止ではない」と出れば100%安心ですか?

A. 重要な確認ですが、それだけで安心と断定はできません。最終的な責任は競技者にあり、サプリは対象外になることもあります。迷ったら、服用前に医師・薬剤師・JADA(Play True Japan)や所属競技団体に相談してください。

海外遠征や合宿で気をつけることは?

A. 国が違うと薬の名称・成分・規制が異なり、検索できないこともあります。成分名でも調べる、渡航先の手続きや医療体制を事前に確認する、といった準備が役立ちます。具体的な可否は、最新の公式情報で確認してください。

TUE はいつ相談すればよいですか?

A. 必要になりそうな段階で早めに相談するのが安心です。対象・要件・申請期限・必要書類は年度・競技レベル・個人で変わるため、主治医に競技者であることを伝えたうえで、JADA(Play True Japan)や所属競技団体の最新の公式案内で確認してください。

サプリメントは飲んでも大丈夫ですか?

A. 特定の製品が安全だと誰も保証できません。表示外の成分混入などのリスクが起こり得ます。本当に必要かをチームで検討し、使う場合は製品情報と記録を残してください。可否や個別製品の安全性は、最新の公式情報と専門家への相談で確認します。


参考(公式文書)

以下は評価ラベル連動の出典一覧ではなく、最新で正確な情報を確認するための参考リンクです。禁止物質かどうか・TUE の要件・手続きは年度や個人で変わるため、必ず以下の公式情報の最新版を確認してください。

  1. 日本水泳連盟 — アンチ・ドーピング(入口) https://aquatics.or.jp/anti-doping/
  2. 日本水泳連盟 — 競技者アンチ・ドーピングガイド https://aquatics.or.jp/assets/files/pdf/pages/anti-doping/atdp_guide_20220122.pdf
  3. JADA(Play True Japan) — 薬の確認(入口) https://www.playtruejapan.org/medical-staff/medicine/
  4. Global DRO(日本語) https://www.globaldro.com/JP/search
  5. JADA — Global DRO の利用方法 https://www.playtruejapan.org/medical-staff/medicine/how_to_use.html
  6. JADA — TUE 取得の条件 https://www.playtruejapan.org/medical-staff/request/
  7. World Aquatics — Integrity(Doping Control Rules) https://www.worldaquatics.com/rules/integrity
  8. World Aquatics — Doping Control Rules(PDF) https://resources.fina.org/fina/document/2023/02/08/6c191e57-c657-4960-b9e2-9ef9b224f818/World-Aquatics-Doping-Control-Rules.pdf