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エビデンスレベル: E2(査読付き論文(単独)) EP-S006 Fr TURN ALL

フリップターン 壁に近づきすぎてない?

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更新履歴(2件)
  • — 3レベル表示(基本/標準/研究)と digest 表示を追加。研究に「膝屈曲100〜120度の生体力学的根拠」を追記
  • — 初回公開後の内容精査と加筆

結論|壁に近づきすぎると、かえって遅くなる

フリップターンは、壁に近づきすぎるほど速い、ではありません

足が壁についたときに膝が軽く曲がっているくらいの距離から回るのが、いちばん強く蹴り出せます。近すぎると膝が深く曲がり、遠すぎると足が届きません。

よくある誤解|「できるだけ壁に近づいてから回ったほうが速い」

「近いほうがロスしない気がする」と思いがちですが、逆です。

壁に近すぎると、足がついたときに膝が深く曲がり(90度より深い)、脚のバネが効かなくなります。壁を強く蹴る力が半減するので、ターン後のスピードが落ちます。

こう考えると迷わない|膝が「軽く曲がる」位置で回る

  • 膝の角度は100〜120度が目安 — 椅子から立ち上がる途中くらいの感覚
  • 足が壁に届かない・つま先だけ触れる → 遠すぎる
  • 膝が深く曲がる・太ももが胸につく → 近すぎる

研究の根拠や具体的な技術は、標準モードの本文で詳しく読めます。

練習で試すなら|T字マークからのストローク数を固定する

T字マーク(壁の手前5m)から回転までのストローク数を毎回そろえます。

  • 壁から3mの位置で回転の練習を始める
  • 足がついたら膝の角度を誰かに見てもらう
  • 毎回同じストローク数で回れるようになるまで繰り返す

ストローク数がブレなくなれば、距離感が体に入った証拠です。