水泳用語集
競泳・練習・用具・ルールなど、水泳に関する72語以上の専門用語を五十音順で解説します。
た
- 大会新 (たいかいしん) meet record
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その大会の歴代最高記録。大会の規模や格式を示す指標にもなり、更新すると大会新記録として表彰されることがある。
- 体幹 (たいかん) core
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腹筋・背筋・骨盤周りなど胴体を支える筋群。姿勢の安定や腕脚の力を効率よく推進に伝える役割がある。
- 体幹固定 (たいかんこてい) core stability
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泳いでいる間に体幹がぶれずに安定している状態。腕脚の力を効率よく推進に伝えるための基盤となる。
- 体幹トレ (たいかんとれ) core training
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腹筋・背筋・骨盤周りの体幹筋を鍛えるトレーニング。泳ぎの姿勢安定と四肢の力を推進につなげる基盤を作る。
- 体組成 (たいそせい) body composition
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体脂肪率・筋肉量・骨量などの身体構成。水泳では浮力や抵抗に直結する重要指標。
- タイミング (たいみんぐ) timing
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手・脚・呼吸など各動作の連携のタイミング。泳法ごとに最適なタイミングがあり、推進効率と直結する。
- タイミング遅れ (たいみんぐおくれ) late timing
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平泳ぎでキックや呼吸のタイミングが遅れて減速する状態。特にグライドが短くなり次のストロークに入れない。
- タイム決勝 (たいむけっしょう) timed final
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予選を行わず1回のレースタイムだけで順位を決める方式。記録会や参加者の少ない種目で採用される。
- タイムトライアル (たいむとらいある) time trial
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練習中にレースと同条件でタイムを計測する実戦形式の泳ぎ。仕上がりの確認に用いる。
- タオル (たおる) towel
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プールから上がった後に体を拭くための布。速乾性の高いセームタオルやマイクロファイバー素材が人気。
- 多種目出場ランキング (たしゅもくしゅつじょうらんきんぐ) multi-event ranking
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ジャパンマスターズで出場種目数を競うランキング。棄権種目は除外され上位20位に賞状と副賞が授与される。
- 立ち泳ぎ (たちおよぎ) treading water
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手脚を使ってその場で顔を水面上に出し続ける泳法。水球やシンクロの基本技術で、安全確保にも重要。
- タック (たっく) tuck
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ターンで体を小さく丸めて回転速度を上げる動作。膝を胸に引き寄せてコンパクトに回ることで素早くターンできる。
- タッチ (たっち) touch
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ターンやゴールで手や指先で壁に触れること。泳法ごとに片手か両手かの規定があり、タッチの仕方で失格になり得る。
- タッチ違反 (たっちいはん) touch infraction
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ターンやゴールのタッチ方法が規則に合わない違反。平泳ぎ・バタフライの片手タッチなどが代表的。
- タッチ板 (たっちばん) touchpad
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壁面に設置された圧力感知式の計時板。ゴールやターンで選手が触れると自動的にタイムを記録する。
- 短水路 (たんすいろ) short course
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25mプールを使用する競技形式。ターン回数が多く、長水路よりタイムが速くなる傾向がある。
- ターゲットペース (たーげっとぺーす) target pace
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メニューで狙う目標タイム設定。レースの目標記録から逆算して練習の各セットのペースを決める。
- ターン (たーん) breaststroke turn
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平泳ぎのターン。両手同時に壁にタッチした後、素早く体を丸めて回転し、壁を蹴ってプルアウトに入る。
- ターンアウト (たーんあうと) turn-out
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ターンで壁を蹴ってから水面に出て通常の泳ぎに戻るまでの区間。ストリームラインとキックで速度を維持する。
- ターンイン (たーんいん) turn-in
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ターンの直前に壁へ向かって入っていく最後の数ストロークの区間。壁との距離を合わせて勢いを殺さずターンに入る。
- ターン開始 (たーんかいし) turn initiation
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ターン動作を始めるタイミングと動き。壁までの距離を最適化し、回転から壁蹴り(蹴り出し)へつなげる。旧称:ターンの踏切。
- ターン審判 (たーんしんぱん) turn judge
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ターンやタッチが規則に適合しているかを監視・判定する審判。両手タッチや壁での違反を確認する。
- ターン数 (たーんすう) turn count
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指定距離内で行うターンの回数。短水路はターンが多く、ターンの技術がタイムに大きく影響する。
- ターンタイム (たーんたいむ) turn time
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壁の前後一定区間(例えば5m)にかかる時間。ターンの速さと壁蹴りの質を評価するための指標。
- ターンの距離感 (たーんのきょりかん) turn distance
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ターンを始める位置から壁までの距離感。フラッグやTマークを目安にして、毎回同じ距離でターンに入る感覚を磨く。
- ターンの5m (たーんのごめーとる) 5m in/out
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壁から5m以内のターン出入り区間を意識する練習。ターンの入り方と壁蹴り後の水中動作の質を集中的に高める。
- ターンマーク (たーんまーく) turn mark
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プール底面や壁面にある目印。T字ラインや十字ラインで壁までの距離を知らせ、ターンの準備に使う。
- ターン練習 (たーんれんしゅう) turn practice
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ターン動作を繰り返して質を高める練習。壁への入り方、回転速度、壁蹴り、浮き上がりを一連で磨く。
- 脱水 (だっすい) dehydration
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水中では汗をかいている自覚が薄く、水分補給を怠りがちになる。練習中のこまめな給水が重要。
- ダブルアームバック (だぶるあーむばっく) double-arm backstroke
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両腕を同時に回して背泳ぎをするドリル。入水やキャッチの動きを左右揃えて確認でき、体幹の安定も意識できる。
ち
- チキンウィング (ちきんうぃんぐ) chicken wing
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バタフライのリカバリーで肘が極端に曲がりぎこちなくなる状態。肩の柔軟性不足や疲労で起きやすい。
- 中耳炎 (ちゅうじえん) otitis media
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鼓膜の内側(中耳)が炎症を起こす疾患。耳の痛みや聞こえにくさが出て、水泳を一時中断する必要がある場合も。
- チューブ (ちゅーぶ) stretch cord
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ゴムチューブを使って陸上でストローク動作を再現する補強用具。プルの筋力とフォームの両方を鍛えられる。
- チョイス (ちょいす) choice
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メニュー中に泳法を自由に選択してよいことを示す指示。Chと略記される。
- 超回復 (ちょうかいふく) supercompensation
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トレーニングによる疲労から回復する際、以前より高い水準の体力が一時的に得られる現象。
- 長水路 (ちょうすいろ) long course
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50mプールを使用する競技形式。オリンピックや世界選手権はこの形式で行われる。
つ
- つる (つる) cramp
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筋肉が突然けいれんして強い痛みが出る状態。冷え・脱水・疲労・ミネラル不足が主な原因で、ふくらはぎや足裏に多い。
て
- テイク・ユア・マークス (ていくゆあまーくす) take your marks
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スターターが発する「位置について」の号令。選手はスタート姿勢をとり動きを止めて合図を待つ。
- 抵抗 (ていこう) drag
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水中で進行方向と反対に生じる力の総称。形状抵抗・摩擦抵抗・造波抵抗の3種類に分けられる。
- 低呼吸 (ていこきゅう) hypoxic
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呼吸の回数を通常より減らして泳ぐ練習方法。5回に1回呼吸や7回に1回呼吸など、段階的に制限を強める。
- 低体温 (ていたいおん) hypothermia
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長時間冷たい水に浸かって体の深部体温が下がり過ぎる状態。オープンウォーターで特に注意が必要で、震えや判断力の低下が起こる。
- テクニカルミーティング (てくにかるみーてぃんぐ) technical meeting
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大会当日にチーム代表者が出席する競技説明会。当日の変更事項や注意点が通告される。
- テクニックセット (てくにっくせっと) technique set
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フォーム改善を目的とした低〜中強度のセット。ドリルや意識ポイントを決めて技術的な修正に集中する。
- テストセット (てすとせっと) test set
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定期的に行う決まったメニューで、体力やコンディションの変化を定量的に評価するセット。
- 手のひら (てのひら) palm
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水を押す主要な面としての手のひら。角度や向きを微調整して水圧を感じながらストロークをコントロールする。
- テンポ (てんぽ) tempo
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ストロークの速さ・リズム。テンポが速いとスプリント向き、遅いとストローク長を活かした泳ぎになる。
- テンポアップ (てんぽあっぷ) tempo up
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ストロークレートを上げること。スプリント力の強化やレース後半の加速練習で意図的に行う。
- テンポ走 (てんぽそう) tempo work
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テンポトレーナーなどで一定のストロークテンポを指定して泳ぐ練習。目標レースペースの感覚を体に刻み込む。
- テンポダウン (てんぽだうん) tempo down
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ストロークレートを下げてストローク長を伸ばすこと。DPSを意識した効率重視の泳ぎの練習に使う。
- テンポトレーナー (てんぽとれーなー) tempo trainer
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キャップの中に入れて使う小型の電子メトロノーム。設定したテンポで音が鳴り、ストロークリズムの管理に使う。
- テーパリング (てーぱりんぐ) tapering
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目標大会の2〜3週間前から練習量を段階的に落とし、蓄積した疲労を抜いてベストパフォーマンスに備える調整期間。
- テーパー期 (てーぱーき) taper period
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大会前に練習量を段階的に落とし、疲労を抜いてピークパフォーマンスに合わせる調整期間。
- ディセンド (でぃせんど) descend
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本数を重ねるごとにタイムを上げて(速くして)いく練習方法。段階的にスピードを上げ、ペースコントロールを磨く。
- デッキシーディング (でっきしーでぃんぐ) deck seeding
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当日会場でエントリータイムを申告してレースの組・レーンを決める方式。申告締切時間の厳守が必要。
- デッドスポット (でっどすぽっと) dead spot
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ストロークサイクル中に推進力がゼロになる瞬間。この時間を短くするほど効率が上がる。
- 電光掲示板 (でんこうけいじばん) scoreboard
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レース結果・スプリットタイム・順位をリアルタイムで表示する大型ディスプレイ。
と
- トップ通過 (とっぷつうか) top qualifier
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予選で最速タイムを出して決勝に進むこと。予選1位通過とも呼ばれ本命の証となる。
- 飛び込み (とびこみ) dive
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スタート台から水面に向かって飛び込む動作。頭から入水し、水中姿勢へスムーズにつなげる技術が求められる。
- 飛込 (とびこみ) diving
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高さのある飛込台や飛板から宙返りやひねりを加えて水に入り、演技の完成度を競う競技。
- トライアスロン・スイム (とらいあすろんすいむ) triathlon swim
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トライアスロン競技の水泳パート。多くはオープンウォーターで行われ、集団泳やヘッドアップ泳法の技術が求められる。
- トラックスタート (とらっくすたーと) track start
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片足を前、もう片足をバックプレートに置いて構えるスタート。現在の主流で、素早く力強い蹴り出しができる。
- 動画分析 (どうがぶんせき) video analysis
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水上や水中のカメラで撮影した映像をスロー再生やコマ送りで分析すること。感覚と実際の動きの違いを客観的に把握できる。
- 動的ストレッチ (どうてきすとれっち) dynamic stretch
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体を動かしながら行うストレッチ。筋温を上げつつ可動域を広げるためウォームアップに適している。
- ドライランド (どらいらんど) dryland
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プールの外で行う陸上トレーニングの総称。筋力トレーニング・体幹トレ・柔軟運動などが含まれる。
- ドラッグスーツ (どらっぐすーつ) drag suit
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水の抵抗を意図的に増やすための練習用水着。負荷をかけたパワートレーニングに使用する。
- ドラフティング (どらふてぃんぐ) drafting
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他の選手の後ろや横について泳ぎ、水の抵抗を減らして体力を温存する技術。集団泳での重要な戦術。
- ドリル (どりる) drill
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泳ぎの一部の動作を切り出して反復する練習法。キャッチ・キック・呼吸など特定の技術を集中的に改善する。
- ドリル選定 (どりるせんてい) drill selection
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選手の課題に合った練習ドリルを選ぶこと。問題点を特定してから、それを改善できるドリルを処方する考え方。
- ドルフィンキック (どるふぃんきっく) dolphin kick
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両脚を揃えて上下に波打たせるキック。バタフライの基本キックだが、平泳ぎのプルアウトでも1回だけ許される。
- ドルフィンの回数 (どるふぃんのかいすう) kick count
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スタートやターン後の水中ドルフィンキックの回数を管理すること。距離や種目に合わせた最適な回数を身につける。
- ドロップドエルボー (どろっぷどえるぼー) dropped elbow
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キャッチで肘が手より先に下がってしまう状態。水を押す面が小さくなり推進力が大幅に落ちる代表的な癖。